日本脳炎ウイルスの感染でおこります。ヒトからヒトには感染しません。ブタやイノシシなど,増幅動物の中で増えたウイルスが蚊によって媒介されます。7~10日の潜伏期間の後,高熱,頭痛,嘔吐,意識障害,けいれんなどの症状を認めます。
流行は東南アジアが中心になりますが,ウイルスは西日本を中心に全国に存在し,主に春から秋にかけて活動しています。以前は,小児と高齢者を中心に発生していましたが,予防接種の普及などで小児の患者数は減少し,最近では高齢者を中心に毎年10人前後の患者が発生しています。
感染者のうち100~1,000人に1人が脳炎や髄膜炎を発症します。夏かぜ様の症状で終わる人や,症状が出ない人もいます。脳炎にかかった時の致命率は約20~40%ですが,神経の後遺症を残す人が多くいます。


対象者:9歳~13歳未満
接種回数1回。

※特例措置対象者(積極的勧奨の差し控えにより予防接種を受ける機会を逸した方)
平成7年4月2日~平成19年4月1日生まれの方で,全4回の接種が終わっていない方は,不足分を20歳未満までに接種することができます。
予診票は初めて開始される方は母子保健課、接種を開始している方は市内医療機関でお受け取りください。