◆令和6年4月1日より定期接種となりました。
「4種混合ワクチン」と「ヒブワクチン」で接種を開始した方は、原則同一ワクチンで接種を完了させます。

ジフテリア:ジフテリア菌が飛沫感染によって,のどなどに感染して発症します。症状は,高熱,のどの痛み,犬がほえるようなせき,嘔吐などです。毒素によって神経麻痺をおこしたり,心筋炎により突然死したりすることがあります。

百日せき:百日せき菌の飛沫感染で発症します。普通の風邪のような症状から,やがて咳がひどくなり,咳のあと急に息を吸い込むので笛を吹くような音が出るのが特徴的な症状です。乳幼児は重傷化する危険が高く,咳で呼吸ができなくなったり,肺炎や脳症を合併するなど,命に関わることがあります。

破傷風:土の中にいる破傷風菌が傷口から体内に入って体の中で増え,筋肉をけいれんさせる毒素を大量に出すことによって起こります 。口が開かなくなる症状ではじまり,全身のけいれんをおこすようになり,治療が遅れると死に至ることもあります。

ポリオ:ポリオウイルスが口から体内に入って増殖します。多くはかぜのような症状ですみますが,約1,000~2,000人に1人の割合で手足に麻痺が起こり,一部の人には永久にその麻痺が残ります。麻痺症状が進行し,呼吸困難により死亡することもあります。

ヒブ:ヒブ感染症は,ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(ヒブ)という細菌によって発生する病気です。ヒブは,乳幼児にとって,細菌性髄膜炎,肺血症,肺炎などの深刻な感染症をおこします。ヒブによる細菌性髄膜炎のほとんどは5歳未満で発症し,生後4か月~1歳までの乳児が過半数を占めています。
 インフルエンザ菌は7種類に分類され,重症例は主にb型のため,このワクチンが使用されます。


対象者:生後2か月~7歳6か月未満
接種間隔・回数:20日以上,標準的には56日までの間隔で初回接種を3回。初回接種終了後6か月以上の間隔をあけて追加接種を1回(1年~1年6か月未満の間隔をあけることが望ましい)