ジフテリア:ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。2000年以降、国内では患者報告がありませんが、ジフテリアは感染しても症状が出ずに保菌者となることが多く,その人を通じて感染することもあります。
百日せき:百日せき菌の飛沫感染で起こります。1948年から百日せきワクチン接種がはじまって以来患者数は減少してきています。最近,長引くせきを特徴とする思春期,成人の百日せきがみられ,乳幼児への感染源となり重症化する例がありますので,注意しましょう。
破傷風:破傷風菌はヒトからヒトへ感染するのではなく,土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が体の中で増えると,菌の出す毒素のために筋肉のけいれんをおこします。最初は口が開かなくなるなどの症状に気づき,やがて全身のけいれんをおこすようになり,治療が遅れると死に至ることもある病気です。患者の半数は自分や周りの人では気がつかない程度の軽い刺し傷が原因です。
ポリオ:ポリオウイルスが口から体内に入って増殖し感染します。多くは風邪のような症状ですが、1000〜2000人に1人の割合で手足に麻痺が残ることがあります。予防接種の効果で現在は国内での自然感染は報告されていません。しかし,インド,アフリカなどではポリオの流行があることから,渡航して感染したり,感染んした人から日本にポリオウイルスが持ち込まれる可能性があります。

対象者:生後2か月~7歳6か月未満
接種間隔・回数:20日以上,標準的には56日までの間隔で初回接種を3回。初回接種終了後6か月以上の間隔をあけて追加接種を1回(1年~1年6か月未満の間隔をあけることが望ましい)