2016年02月05日
今週の注目疾患 平成28年・4週(1月25日~1月31日)
インフルエンザ
2016年4週の県全体の定点当たり報告数は、3週の14.13から増加し29.16となった。年明け以降2倍以上の増加が続いており、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別では、16保健所中全ての保健所管内で増加し、8保健所管内で国の定める警報基準値(30)を超えた。船橋市(37.41)、長生(37.00)、習志野(36.94)、市原(36.00)、松戸(35.72)、君津(34.08)、印旛(33.04)、千葉市(30.18)で多かった。
2015/16シーズン全体の年齢群別報告割合は、5~9歳が37.0%、0~4歳が18.1%、10~14歳が14.5%であった。
2015/16シーズン全体の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、11,085例中A型8,361例(75.4%)、B型2,652例(23.9%)、AandB型25例(0.2%)、AorB型47例(0.4%)であった。
流行性耳下腺炎
2016年4週の県全体の定点当たり報告数は、3週の0.92から増加し1.02となった。過去4年の同時期と比較し多く、4~5年間隔で大きい流行を繰り返すことが報告されており1)、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中8保健所管内で増加し、海匝(7.75)、山武(2.67)、香取(1.67)、柏市(1.56)、市原(1.43)、印旛(1.31)、松戸(1.13)で多い。
2016年4週に報告された137例の性別は、男性62例(45.3%)、女性75例(54.7%)で、年齢群別では、4~6歳が57例で41.6%を占めていた。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年2月5日更新)