2016年09月30日

今週の注目疾患  平成28年・38週(9月19日~9月25日)

〜RSウイルス感染症〜
2016年38週の県全体の定点当たり報告数は、37週の1.83 から減少し1.68となった。33週から37週にかけて急激に増加し、 過去4年と比較しても多い状態で推移しており、今後の流行状況に注意が必要である。 保健所別定点当たり報告数は、16保健所中8保健所管内で増加し、船橋市(6.00)、松戸(2.31)、習志野(2.30)、市川 (2.17)、印旛(1.88)で多い。 2016年38週に報告された227例の性別は、男性123例 (54.2%)、女性104例(45.8%)で、年齢群別では、2歳以下が 194例で85.5%を占めていた。


〜マイコプラズマ肺炎〜
2016年38週の県全体の定点当たり報告数は、37週の1.22から減少し1.11となった。千葉県では2011 年から2012年にかけて大きな流行があったこと、2015年以降増加傾向であることから、2010年~2016年 38週に報告された1,259例の発生状況をまとめた。 性別は、男性637例(50.6%)、女性622例(49.4%)であった。 年齢群別では、5~9歳523例(41.5%)、5歳未満356例(28.3%)、10~14歳257例(20.4%)が多い。 検査方法として報告されたのは、抗体検出1,092例(86.7%)、核酸検出(PCR・LAMP等)101例 (8.0%)、抗原検出52例(4.1%)、記載なし8例(0.6%)、その他3例(0.2%)、電顕2例(0.2%)、塗抹検鏡 1例(0.1%)であった。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年9月28日更新)