2016年10月07日

今週の注目疾患  平成28年・39週(9月26日~10月2日)

〜RSウイルス感染症〜
2016年39週の県全体の定点当たり報告数は、38週の1.68から増加し2.28となった。33週以降継続的に増加し、過去4年と比較しても多い状態で推移しており、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中11保健所管内で増加し、船橋市(6.64)、印旛(3.44)、松戸(3.25)、柏市(3.11)、習志野(2.50)で多い。
2016年39週に報告された308例の性別は、男性162例(52.6%)、女性146例(47.4%)で、年齢群別では、2歳以下が284例で92.2%を占めていた。

〜インフルエンザ 2015/16シーズン〜
2016年36週から2016/17シーズンに入った。新たなシーズンとなったため昨シーズンの状況をまとめた。
2015/16シーズンの千葉県におけるインフルエンザは、2016年1週に流行の目安としている1を超え2.54となり、3週に注意報基準値である10を超え14.13に、5週には警報開始基準値である30を超え44.83となった。その翌週の6週にピークとなる46.39となった後、9週に一旦増加したものの、減少を続け、
13週に警報終息基準値である10を下回る8.24となった。

〜侵襲性肺炎球菌感染症〜
千葉県の侵襲性肺炎球菌感染症は、2013年14~52週に53例、2014年に66例、2015年に113例、2016年1~39週に114例の届出があった。2016年はすでに2015年の届出数を超えた。これまでの届出数は11月から増加傾向となっていたため、2013年14週から2016年39週に届出された346例の発生状況をまとめた。
類型別では、患者341例(98.6%)、感染症死亡者の死体5例(1.4%)であった。性別は、男性213例(61.6%)、女性133例(38.4%)であった。
年齢群別では、70代84例(24.3%)、5歳未満62例(17.9%)、60代61例(17.6%)、80代50例(14.5%)が多かった。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年10月5日更新)