2016年01月15日
今週の注目疾患 平成28年・1週(1月4日~1月10日)
インフルエンザ
2016 年 1 週の県全体の定点当たり報告数は、2015 年 53 週の 0.70 から増加し 2.49 となった。前週 から 3 倍以上の増加となっており、今後の流行状況に注意が必要である。 保健所別では、16 保健所中 15 保健所管内で増加し、長生(5.00)、松戸(4.36)、夷隅(3.80)、印旛 (3.74)、市原(3.09)、山武(3.00)、習志野(2.69)で多かった。 2015/16 シーズン全体の年齢群別報告割合は、5~9 歳が 21.5%、0~4 歳が 16.4%、30~39 歳が 13.4%、40~49 歳が 12.7%、10~14 歳が 9.9%であった。 2015/16シーズン全体の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、 1,149 例中 A 型 903 例(78.6%)、B 型 231 例(20.1%)、A and B 型 5 例(0.4%)、A or B 型 10 例 (0.9%)であった。
流行性耳下腺炎
2016年1週の県全体の定点当たり報告数は、2015年53週 の0.57から増加し1.77となった。過去4年の同時期と比較し多 く、4~5年間隔で大きい流行を繰り返すことが報告されており 1)、今後の流行状況に注意が必要である。 保健所別定点当たり報告数は、16保健所中12保健所管内 で増加し、海匝(10.75)、印旛(4.67)、山武(4.60)、市原 (2.29)、香取(2.00)で多い。 2016年1週に報告された233例の性別は、男性117例 (50.2%)、女性116例(49.8%)で、年齢群別では、4~7歳が 135例で57.9%を占めていた。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年1月15日更新)