2016年10月24日
今週の注目疾患 平成28年・41週(10月10日~10月16日)
〜つつが虫病〜
千葉県のつつが虫病は、例年11月~1月に届出が増加する。これから増加する時期となるため、2011年~2016年41週に届出された123例をまとめた。
性別では、男性68例(55.3%)、女性55例(44.7%)であった。
年齢群別では、50代~80代が101例で82.1%を占めていた。
保健所別届出数、59例(48.0%)が安房保健所管内からの届出であった。
症状等は、発熱115例(93.5%)、刺し口112例(91.1%)、発疹107例(87.0%)、頭痛51例(41.5%)、リンパ節腫脹27例(22.0%)、脳炎1例(0.8%)であった(複数報告あり)。
診断方法は、間接蛍光抗体法又は間接免疫ペルオキシダーゼ法による血清抗体の検出112例(91.1%)、検体から直接のPCR法による病原体遺伝子の検出13例(10.6%)、分離・同定による病原体の検出7例(5.7%)であった(複数報告あり)。
感染地域として確定あるいは推定されたのは、千葉県120例、東京都1例、山梨県1例、韓国1例であった。
〜日本紅斑熱〜
千葉県の2016年の日本紅斑熱の届出は、すでに10例と前年の2倍の届出があった。2016年41週に2例の届出があったことから2011年~2016年41週に届出された32例をまとめた。
性別では、男性15例(46.9%)、女性17例(53.1%)であった。
年齢群別では、60代~80代が27例で84.4%を占めていた。
保健所別届出数、25例(78.1%)が安房保健所管内からの届出であった。
症状等は、発熱32例(100.0%)、発疹31例(96.9%)、肝機能異常27例(84.4%)、刺し口25例(78.1%)、頭痛10例(31.3%)、DIC3例(9.4%)であった(複数報告あり)。
診断方法は、間接蛍光抗体法又は間接免疫ペルオキシダーゼ法による血清抗体の検出28例(87.5%)、検体から直接のPCR法による病原体遺伝子の検出13例(40.6%)、分離・同定による病原体の検出2例(6.3%)であった(複数報告あり)。
感染地域として確定あるいは推定されたのは、全例千葉県であった。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年10月19日更新)