2016年09月23日

今週の注目疾患  平成28年・37週(9月12日~9月18日)

〜RSウイルス感染症〜
2016年37週の県全体の定点当たり報告数は、36週の1.39から増加し1.72となった。過去4年と比較し早期に増加が始まり、33週以降連続して急激に増加しており、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中7保健所管内で増加し、船橋市(5.09)、習志野(4.50)、印旛(3.00)、松戸(2.38)で多い。
2016年37週に報告された224例の性別は、男性120例(53.6%)、女性104例(46.4%)で、年齢群別では、2歳以下が191例で85.3%を占めていた。

〜結核〜
厚生労働省は、毎年9月24日から9月30日を結核予防週間として、結核予防に関する普及啓発を行っている。千葉県では、2016年1~37週に1,019例の届出があり、過去4年の同時期(1~37週)の届出数(2012年992例、2013年904例、2014年978例、2015年806例)と比較し多い。千葉県の結核の届出数は、2011年1,612例、2012年1,365例、2013年1,262例、2014年1,313例、2015年1,174例であり、2011年~2016年37週に届出された7,745例についてまとめた(平成28年9月21日現在)。
類型別では、患者が5,321例(68.7%)、無症状病原体保有者が2,331例(30.1%)、疑似症患者が52例(0.7%)、感染症死亡者の死体31例(0.4%)、感染症死亡疑い者の死体10例(0.1%)であった。
類型が患者及び無症状病原体保有者であった7,652例の性別は、男性4,447例(58.1%)、女性3,205例(41.9%)であった。このうち患者5,321例の性別届出数は、男性3,473例(65.3%)、女性1,848例(34.7%)で男性に多く、無症状病原体保有者2,331例の性別届出数は男性974例(41.8%)、女性1,357例(58.2%)で女性に多かった。
患者では、男性は60代から80代に多く、女性では70代から80代と30代から40代に多い。無症状病原体保有者は男女とも20代から40代に多い。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年9月21日更新)