2016年09月02日

今週の注目疾患  平成28年・34週(8月22日~8月28日)

〜麻しん〜
千葉県では、2016 年 34 週に 4 例の届出があった(平成 28 年 8 月 31 日現在)。届出が継続していることから 2016 年 1~34 週に届出のあった 14 例についてまとめた。
類型は全例患者であった。
性別は、男性 9 例(64.3%)、女性 5 例(35.7%)であった。
年齢群別では、0 歳 3 例(21.4%)、1~4 歳 4 例(28.6%)、5~9 歳 3 例(21.4%)、15~19 歳 1 例 (7.1%)、20 代 2 例(14.3%)、30 代 1 例(7.1%)であった。
保健所別では、松戸 13 例、船橋市 1 例であった。
病型別では、麻しん(検査診断例)14 例(100.0%)であった。
症状等として報告されたのは、発熱 14 例(100.0%)、咳 13 例(92.9%)、鼻汁 8 例(57.1%)、発疹 8 例(57.1%)、コプリック斑7例(50.0%)、結膜充血3例(21.4%)、眼脂1例(7.1%)、中耳炎1例(7.1%)、 腸炎 1 例(7.1%)であった(複数報告あり)。
診断方法として報告されたのは、検体から直接のPCR 法による病原体遺伝子の検出14例(100.0%)、 血清 IgM 抗体の検出 2 例(14.3%)、臨床決定 1 例(7.1%)であった(複数報告あり)。
麻しん含有ワクチン接種歴は、無し 9 例(64.3%)、1 回接種有り 2 例(14.3%)、2 回接種有り 2 例 (14.3%)、不明 1 例(7.1%)であった。

~RS ウイルス感染症~
2016年34週の県全体の定点当たり報告数は、33週の0.21 から倍増し0.48なった。過去4年と比較し多く、今後増加する時期となるため、今後の流行状況に注意が必要である。 保健所別定点当たり報告数は、16保健所中11保健所管内で増加し、印旛(1.06)、習志野(0.90)、市川(0.83)、香取 (0.67)、山武(0.50)で多い。 2016年34週に報告された62例の性別は、男性35例 (56.5%)、女性27例(43.5%)で、年齢群別では、1歳以下が45 例で72.6%を占めていた。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年8月31日更新)