2016年03月18日
今週の注目疾患 平成28年・10週(3月7日~3月13日)
インフルエンザ
2016年10週の県全体の定点当たり報告数 は、9週の33.51から減少し27.78となった。減 少傾向にあるものの報告数が多い状態が継 続しており、注意が必要である。 保健所別では、16保健所中15保健所管内 で減少し、松戸(36.28)、印旛(32.50)、山武 (31.63)、夷隅(30.60)、市原(30.45)、船橋 市(30.29)、海匝(30.14)、香取(29.33)で多 かった。 2015/16シーズン全体の年齢群別報告割 合は、5~9歳(34.6%)、0~4歳(17.8%)、10~14歳(16.8%)で多い。 2016年10週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、5,584例 中A型1,289例(23.1%)、B型4,236例(75.9%)、A and B型18例(0.3%)、A or B型41例(0.7%)であっ た。2015/16シーズン合計では、56,484例中A型31,087例(55.0%)、B型24,947例(44.2%)、A and B 型123例(0.2%)、A or B型327例(0.6%)であった。2016年10週の県全体の定点当たり報告数は、 8週の33.02から増加し33.62となった。依然とし て報告数が多い状態が継続しており、注意が 必要である。 保健所別では、16保健所中8保健所管内で 増加し、松戸(43.72)、海匝(40.14)、印旛 (39.46)、市原(38.73)、山武(36.75)、夷隅 (35.20)、船橋市(34.24)で多かった。 2015/16シーズン全体の年齢群別報告割合 は、5~9歳34.5%、0~4歳18.1%、10~14歳16.4%で多い。 2016年9週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、6,810例中 A型2,133例(31.3%)、B型4,615例(67.8%)、A and B型8例(0.1%)、A or B型54例(0.8%)で、8週と 比較するとB型は増加し、A型は減少した。2015/16シーズン合計では、50,900例中A型29,798例 (58.5%)、B型20,711例(40.7%)、A and B型105例(0.2%)、A or B型286例(0.6%)であった。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
2016年10週の県全体の定点当たり報告数は、9週の3.79から減少し3.56となった。報告数が多い状 態が継続しており、注意が必要である(図1)。 保健所別では、16保健所中6保健所管内で増加し、君津(6.25)、松戸(5.06)、船橋市(5.00)、柏市 (4.89)、印旛(4.50)、香取(4.33)、習志野(4.00)で多かった(図2)。 2015年の定点当たり報告数は、過去と比較し多い状態で推移したので、2011年~2015年に報告され た75,679例の発生動向についてまとめた。 報告数は、2011年13,933例、2012年14,555例、2013年15,013例、2014年13,431例、2015年 18,747例の報告があり、2015年の報告数が多かった(表)。 性別では、男性40,722例(53.8%)、女性34,957例(46.2%)であった(表) 年齢群別報告数は、4~7歳(50.1%)に多かった(表、図1、図2)。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年3月16日更新)