2023年12月22日

2023年 第50週
(令和5年12月11日~令和5年12月17日)

【今週の注目疾患】
■インフルエンザ
 2023 年第 50 週の県全体のインフルエンザの定点当たり報告数は、前週の 32.89(人)から減少して 30.83(人)となった。
今シーズン(第 36 週:2023 年 9 月 4 日~)は例年より早期に患者報告数の増加が見られている。

 年齢群別では、2023 年第 50 週に報告のあった計 6,290 例のうち、10 歳未満が 2,638 例(41.9%)と最も多く、次いで 10 代1,787 例(28.4%)、30 代500 例(7.9%)であり、20 歳未満で患者報告数全体の 70.3%を占めた。
患者報告数が多かった地域は、市原(53.7)、君津(53.2)、海匝(41.8)保健所管内であった。
 また、2023 年第 50 週に県内の基幹定点医療機関から報告のあったインフルエンザの入院患者数は20 例であった。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が始まった 2020 年以降、基幹定点医療機関におけるインフルエンザの入院患者報告数は減少していたが、今シーズンは例年より早期に入院患者報告数の増加が見られ、第 36 週~第 50週の累計報告数は過去 5 シーズンで最も多くなっている。
 インフルエンザ予防のため、こまめな手洗い、十分な休養とバランスのとれた栄養摂取、室内でのこまめな換気、適度な湿度の保持、予防接種などを心がけていただきたい 1,2)。

■参考・引用
1)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザ警報の発令について(令和 5 年 12 月 13 日)
>>詳細はこちら
2)千葉県健康福祉部疾病対策課:インフルエンザから身を守ろう
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■その他Topics
【年末年始に海外へ渡航される皆様へ】
 海外においては、国内では見られない感染症が流行していることがあり、海外滞在中に感染する可能性があります。
海外へ渡航する際には、事前に渡航先における感染症の流行状況、現地滞在中の注意点、海外渡航に際し推奨されている予防接種をご確認ください。
 また、感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中や帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなる場合があります。
その場合は、医療機関に事前に電話連絡して海外渡航歴があることを伝えた上で受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴等についてお伝えください1)。
その他不安があれば最寄りの保健所にお問い合わせください。

■参考・引用
1)厚生労働省検疫所FORTH:海外へ渡航される皆さまへ!
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【新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状況】
 2023 年第 50 週の県全体の定点当たり報告数は、前週の2.97 人から増加し、4.20人であった。
 地域別では、香取(6.00)、印旛(5.92)、夷隅(5.60)保健所管内で患者報告数が多かった。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和5(2023)年12月20日更新)