2016年02月18日
今週の注目疾患 平成28年・6週(2月8日~2月14日)
インフルエンザ
2016 年 6 週の県全体の定点当たり報告数は、5 週の 44.83 から増加し 46.39 となった。報告数が多い状態が継続しており、注意が必要である。
保健所別では、16 保健所中 11 保健所管内で増加し、15 保健所管内で国の定める警報基準値(30)を超えており、松戸(59.96)、君津(59.92)、印旛(57.13)、習志野(55.88)、海匝(51.00)、市原(50.73)で多かった。
2015/16 シーズン全体の年齢群別報告割合は、5~9 歳 35.4%、0~4 歳 18.3%、10~14 歳 15.7%で多い。
2016 年 6 週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、9,288 例中 A 型 5,958 例(64.1%)、B 型 3,266 例(35.2%)、A and B 型 22 例(0.2%)、A or B 型 42 例(0.5%)で、5 週と比較すると B 型は増加し、A 型は減少した。2015/16 シーズン合計では、29,328 例中 A 型20,505 例(69.9%)、B 型 8,620 例(29.4%)、A and B 型 64 例(0.2%)、A or B 型 139 例(0.5%)であった。
マイコプラズマ肺炎
2016年6週の県全体の定点当たり報告数は、5週の0.78から大きな変化なく0.75となった。マイコプラズマ肺炎は、要因は不明だが周期的に流行し、秋から冬期に多いと報告されている1)。千葉県でも2012年に大きな流行があったこと、報告が継続していることから、2010年~2016年6週に報告された1,090例の発生状況をまとめた。
性別は、男性541例(49.6%)、女性549例(50.4%)であった。
年齢群別では、5~9歳454例(41.7%)、5歳未満300例(27.5%)、10~14歳225例(20.6%)が多い。
検査方法として報告されたのは、抗体検出1,010例(92.7%)、核酸検出(PCR・LAMP等)36例(3.3%)、抗原検出32例(2.9%)、記載なし6例(0.6%)、その他3例(0.3%)、電顕2例(0.2%)、塗抹検鏡1例(0.1%)であった。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年2月18日更新)