2015年09月19日
今週の注目疾患 平成27年・37週(9月7日~9月13日)
レジオネラ症
2015年37週に6例の届出があり、2015年1~37週の累積届出数は55例となった。30週以降過去5年よりも累積届出数が多くなっているため、2015年に届出のあった55例の発生状況をまとめた。
保健所別では、千葉市9例、船橋市8例、市川8例、印旛7例、君津7例、松戸4例、柏市3例、野田2例、習志野2例、安房2例、山武2例、市原1例だった。
性別は、男性47例(85.5%)、女性8例(14.5%)で男性が多かった。
年齢群別では、40代3例(5.5%)、50代11例(20.0%)、60代22例(40.0%)、70代13例(23.6%)、80代6例(10.9%)だった。
診断月別では、7月12例、8月11例の届出があり、9月はすでに7例となっている。
病型別では、肺炎型53例、ポンティアック熱型2例だった。
症状等として記載があったのは、発熱52例(94.5%)、肺炎43例(78.2%)、咳嗽25例(45.5%)、呼吸困難19例(34.5%)、下痢9例(16.4%)、意識障害7例(12.7%)、多臓器不全5例(9.1%)、腹痛2例(3.6%)だった(複数報告あり)。
診断方法は、尿中の病原体抗原の検出53例、分離・同定による病原体の検出2例、検体から直接のPCR法による病原体遺伝子の検出1例だった(複数報告あり)。
感染性胃腸炎
2015年37週の県全体の定点当たり報告数は、36週の2.31から増加し2.71となった。例年冬季に増加が見られることから、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中10保健所管内で増加し、海匝(7.25)、松戸(4.94)、香取(4.33)、船橋市(3.45)、千葉市(3.33)、印旛(2.75)が多い。
2015年37週に報告された366例の性別は、男性197例(53.8%)、女性169例(46.2%)で、年齢群別では、5歳以下が200例で54.6%を占めていた。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年9月18日更新)