2017年01月23日
今週の注目疾患 平成29年・2週(1月9日~1月15日)
~インフルエンザ~
2017 年 2 週の県全体の定点当たり報告数は、1 週の 12.34 から増加し 20.04 となった。前週から 1.6 倍の増加となっており、今後も流行状況に注意が必要である。
保健所別の定点当たり報告数は、16 保健所中 15 保健所管内で増加し、海匝(28.00)、松戸(27.88)、香取(26.67)、市原(26.36)、君津(23.15)、印旛(22.88)、船橋市(20.71)で多い。 2017 年 2 週の年齢群別報告割合は、5~9 歳 18.0%、0~4 歳 16.8%、10~14 歳 14.0%が多く、 2016/17 シーズン全体では、5~9 歳 17.2%、10~14 歳 16.4%、0~4 歳 13.6%が多かった。 2017 年 2 週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、4,129 例 中 A 型 4,016 例(97.3%)、B 型 91 例(2.2%)、A and B 型 4 例(0.1%)、A or B 型 18 例(0.4%)であ った。2016/17 シーズン合計では、13,722 例中 A 型 13,404 例(97.7%)、B 型 236 例(1.7%)、A and B 型 9 例(0.1%)、A or B 型 73 例(0.5%)となった。
~水痘~
千葉県の水痘は、2014年10月1日から水痘ワクチンが定期接種となったこともあり、報告数の減少傾向が続いている。
直近の減少を見るため、2011年~2016年の発生状況をまとめた。
2011年~2016年の千葉県における水痘の報告数は、2011年9,234例、2012年7,541例、2013年 6,928例、2014年6,113例、2015年3,271例、2016年3,020例であった。 性別は、男性18,994例(52.6%)、女性17,113例(47.4%)であった。 年齢群別では、5歳未満が2011年に6,519例で70.6%であったが、2016年は1,146例で37.9%であった。5歳未満の報告数の減少は、特に2015年以降大きかった。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成29年1月18日更新)