2017年01月06日
今週の注目疾患 平成28年・51週(12月19日~12月25日)
~インフルエンザ~
2016年51週の県全体の定点当たり報告数は、50 週の 4.73から増加し9.65 となった。8週続けて増加しており、今後の流行状況に注意が必要である。 保健所別の定点当たり報告数は、16 保健所中 15 保健所管内で増加し、君津(16.92)、松戸(15.44)、 夷隅(12.80)、習志野(12.63)、柏市(10.07)で多い。 2016 年 51 週の年齢群別報告割合は、10~14 歳 23.2%、5~9 歳 19.0%、0~4 歳 9.9%が多く、 2016/17 シーズン全体では、10~14 歳 21.4%、5~9 歳 20.0%、0~4 歳 11.7%が多かった。 2016年51週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、2,004例 中 A 型 1,969 例(98.3%)、B 型 25 例(1.2%)、A and B 型 2 例(0.1%)、A or B 型 8 例(0.4%)であった。2016/17シーズン合計では、5,414例中A型5,302 例(97.9%)、B型75例(1.4%)、A and B型5 例(0.1%)、A or B 型 32 例(0.6%)となった。
平成 28 年度 今冬のインフルエンザ総合対策について(厚生労働省)
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~つつが虫病~
千葉県のつつが虫病は、例年11月~1月に届出が増加する。2016年の届出数が過去5年の届出数を超えたため、2011年~2016年51週に届出された148例をまとめた。 2011年~2016年51週の診断月別届出数を図1に示す。 性別では、男性84例(56.8%)、女性64例(43.2%)であった。 年齢群別では、50代~80代が119例で80.4%を占めていた。 72例(48.6%)が安房保健所管内からの届出であった。 症状等は、発熱139例(93.9%)、刺し口132例(89.2%)、発疹128例(86.5%)、頭痛56例(37.8%)、リンパ節腫脹32例(21.6%)、脳炎1例(0.7%)であった(複数報告あり)。 診断方法は、間接蛍光抗体法又は間接免疫ペルオキシダーゼ法による血清抗体の検出130例 (87.8%)、検体から直接のPCR法による病原体遺伝子の検出18例(12.2%)、分離・同定による病原体 の検出11例(7.4%)であった(複数報告あり)。 感染地域として確定あるいは推定されたのは、千葉県143例、東京都1例、茨城県1例、栃木県1例、 山梨県1例、韓国1例であった。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成28年12月28日更新)