2015年05月15日

今週の注目疾患  平成27年・19週(5月4日~5月3日)

~侵襲性肺炎球菌感染症~
千葉県の侵襲性肺炎球菌感染症は、2013年14週~52週に53例、2014年1~52週に66例、2015年1~19週に47例の届出があった。2015年は、昨年同時期(2014年1~19週)に届出のあった24例と比較し、届出数が多くなっている。そこで2013年14週以降に届出された166例について発生状況をまとめた。
保健所別の届出数は、千葉市35例、海匝27例、安房20例、市川15例、松戸12例、船橋市11例、印旛11例、習志野7例、市原7例、君津7例、柏市7例、野田6例、山武1例だった。
性別は、男性98例(59.0%)、女性68例(41.0%)だった。
年齢群別は、5歳未満36例(21.7%)、70代35例(21.1%)、60代34例(20.5%)、80代24例(14.5%)が多かった。
診断月別届出数は、11月から12月に増加した。
症状等は、発熱142例(85.5%)、菌血症105例(63.3%)、肺炎73例(44.0%)、咳62例(37.3%)、意識障害38例(22.9%)、全身倦怠感25例(15.1%)、髄膜炎22例(13.3%)、嘔吐14例(8.4%)、頭痛14例(8.4%)、項部硬直10例(6.0%)、痙攣9例(5.4%)、中耳炎7例(4.2%)、大泉門膨隆1例(0.6%)の記載があった(複数報告あり)。
肺炎球菌が分離・同定された検体は、血液156例、髄液17例だった(複数報告あり)。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年5月15日更新)