2015年07月24日
今週の注目疾患 平成27年・29週(7月13日~7月19日)
~伝染性紅斑~
2015年29週の県全体の定点当たり報告数は、28週の1.34から増加し1.39となった。2015年1~29週の報告数は3,419例となり、過去4年間で報告数の多かった2011年の3,312例を越えた。
保健所別定点当たり報告数は、市原(3.14)、海匝(2.25)、習志野(2.10)、夷隅(2.00)、船橋市(1.82)、千葉市(1.53)、長生(1.50)、松戸(1.44)、市川(1.42)が多い。
2015年29週に報告された186例の性別は、男性88例(47.3%)、女性98例(52.7%)で、年齢群別では、3~6歳が115例で61.8%を占めていた。
~レジオネラ症~
2015年1~29週に31例の届出があった。届出状況は2013年、2014年と同様である。2015年29週に5例の届出があったため、2015年に届出のあった31例の発生状況をまとめた。
保健所別では、千葉市5例、船橋市5例、君津5例、市川4例、印旛4例、安房2例、野田1例、松戸1例、柏市1例、習志野1例、市原1例、山武1例だった。
性別では、男性27例(87.1%)、女性4例(12.9%)と男性が多かった。
年齢群別では、40代1例(3.2%)、50代5例(16.1%)、60代13例(41.9%)、70代6例(19.4%)、80代6例(19.4%)だった。
診断月別では、1月から5月は3~4例だったが、6月は7例、7月は6例の届出があった。
類型は全例患者で、病型別では、肺炎型29例、ポンティアック熱型2例だった。
症状等として記載があったのは、発熱28例(90.3%)、肺炎23例(74.2%)、咳嗽13例(41.9%)、呼吸困難11例(35.5%)、下痢7例(22.6%)、多臓器不全2例(6.5%)、腹痛2例(6.5%)、意識障害1例(3.2%)、だった(複数報告あり)。
診断方法は、尿中の病原体抗原の検出31例、分離・同定による病原体の検出1例だった(複数報告あり)。
【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年7月24日更新)