2015年07月03日

今週の注目疾患  平成27年・26週(6月22日~6月28日)

~A群溶血性レンサ球菌咽頭炎~
2015年26週の県全体の定点当たり報告数は、25週の3.38から増加し3.88となった。過去4年間と比較し多く、例年減少が始まる時期だが増加した。今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、柏市(5.11)、松戸(5.06)、長生(5.00)、印旛(4.94)、船橋市(4.91)、千葉市(4.53)、習志野(4.50)、海匝(4.50)が多い。
2015年26週に報告された520例の性別は、男性289例(55.6%)、女性231例(44.4%)だった。

~手足口病~
2015年26週の県全体の定点当たり報告数は、25週の0.88から増加し1.87となった。全国的に増加が見られ、全国の2015年25週の定点当たり報告数は3.49となった。千葉県では、2011年と2013年に大きな流行があったことから、今後の流行状況に注意が必要である。
保健所別定点当たり報告数は、16保健所中13保健所管内で増加し、柏市(4.33)、長生(3.50)、海匝(3.25)、千葉市(3.24)、松戸(3.06)が多い。
2015年26週に報告された251例の性別は、男性138例(55.0%)、女性113例(45.0%)で、年齢群別では、1~4歳が190例で75.7%を占めていた。

~流行性耳下腺炎~
2015年26週の県全体の定点当たり報告数は、25週の0.62から増加し0.76となった。過去4年間の同時期と比較し多くなっている。
保健所別定点当たり報告数は、長生(2.25)、夷隅(1.67)、習志野(1.40)、山武(1.33)、柏市(1.00)、印旛(0.88)、市原(0.86)が多い。
2015年26週に報告された102例の性別は、男性57例(55.9%)、女性45例(44.1%)で、年齢群別では、4~7歳が65例で63.7%を占めていた。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成27年7月3日更新)