今週の注目疾患   平成30年・15週(平成30年4月9日~平成30年4月15日)

【麻しん】
2018 年は第 15 週までに県内で麻しんの届出はない。
しかし、全国では沖縄県における輸入例を発端とした事例において、多くの麻しん患者が報告されている。
国外においても東南・南アジアでは麻しんの発生が継続的にみられる地域も多く、国立感染症研究所の報告によれば、2018 年第 14 週までの麻しん輸入例の推定感染地域において、タイ、フィリピン、バングラディッシュ、インド、ネパールといった、これら地域からの輸入例が報告されている。
またヨーロッパにおいても 2017 年前半から継続的な麻しん患者発生が報告されており、今後大型連休を利用した海外への渡航者増加も予想され、海外渡航前には自身の予防接種歴の確認と、不十分な場合には医師と相談のうえ、麻しん含有ワクチン接種の検討が必要である。
2013 年以降の県内の麻しん届出状況をまとめると、2018 年第 15 週までに 73 例の届出があった。
年次別では 2013 年(20 例)、2014 年(25 例)、2016 年(25 例)、2017 年(3 例)となっている。
患者の年齢群は 0 歳(6 例)、1~9 歳(25 例)、10 代(10 例)、20 代(13 例)、30 代(12 例)、40 代(5 例)、50 代(1 例)、60 代(1 例)となっている。
届出例における麻しん含有ワクチン接種歴は、73 例のうち 29 例が接種歴無しであり、接種歴1 回(2 回目無し及び 2 回目不明)が 10 例、接種歴 2 回が 12 例、接種歴不明が 22 例であった。
ワクチン接種歴ありの患者においては、近年、積極的疫学調査とウイルス遺伝子検査が実施され、麻しん患者周囲の軽症で非典型例も(修飾)麻しんとして診断されるようになってきたことや、記憶による接種歴が含まれうることも考えられる。
麻しん感染・拡大防止のため、一人一人の麻しんに対する免疫を強化していくことが重要であり、4 月 17 日に、国立感染症研究所より「麻しん風しん混合(MR)ワクチン接種の考え方」について発表された。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年4月19日更新)