今週の注目疾患   2020年 47週(2020/11/16~2020/11/22)
【今週の注目疾患】

【つつが虫病】
 2020年第47週に県内医療機関から2例のつつが虫病の届出があり、今秋はじめての届出を認めた。
例年、県内では秋~初冬になるとダニ媒介感染症であるつつが虫病患者の届出を認め、9月以降、特に11、12月に多くの発生を認めている。
つつが虫病は本州以南で全国的にみられ、県内では房総半島南部を推定感染地とする届出例が多いが、北総や東葛地域でも発生がみられている。
また国外を推定感染地域とする症例の届出もあり、輸入症例としてのリケッチア症にも注意が必要である。
 つつが虫病は Orientia tsutsugamushi を起因菌とするリケッチア症であり、病原体を保有するつつが虫(ダニの一種)に吸着され組織液を吸われる際に感染する。
典型的な症例では、つつが虫に刺咬された後、5~14 日の潜伏期を経て 39℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚に刺し口と体幹部を中心に発疹が見られるようになる。
発熱、ダニの刺し口、発疹を主要三徴候とし、その他頭痛や倦怠感といった症状、CRP の上昇や肝酵素(AST、ALT)の上昇といった検査所見が見られることが多い。
つつが虫の生活環において、哺乳動物に吸着し組織液を吸うのは幼虫期の一世代に一度であり、秋~初冬が孵化の時期のため、つつが虫病はその時期に発生が多くなる。
県内ではつつが虫病は年間 30~50 例程度の届出を認めるが、その多くが 11 月もしくは 12 月の発症例である。
 予防には、病原体を保有するつつが虫に刺されないことが第一であり、農作業や山野などに入るときには皮膚を露出しないように長袖・長ズボンを着用し、忌避剤の適切な利用や、帰宅後の入浴・衣類の着替えといったことが推奨される。

参考・引用
国立感染症研究所:ツツガムシ病とは
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【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和2(2020)年11月25日更新)