今週の注目疾患   2020年 50週(2020/12/7~2020/12/13)
【今週の注目疾患】

【感染性胃腸炎】
 2020年50週に県内定点医療機関から報告された感染性胃腸炎の定点当たりの報告数は、定点当たり1.72(人)であった。
 例年、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が冬季に発生し、報告が増加する傾向が見られる。
県内において、今シーズンは現在まで大きな流行は認められていないが、散発的な発生や幼稚園における集団感染も報告されている。
食品の十分な加熱、手洗いの励行や患者との濃厚接触を避けることなどが重要であり、本感染症の原因となりうる病原体の多くがヒト-ヒト感染しうるため、患者発生時には家庭内や施設内での二次感染の防止に注意する必要がある。

【つつが虫病】
 2020年第50週に県内医療機関から16例のつつが虫病の届出があり、2020年の累計は34例となった。
週当たりの届出数としては非常に多くなっており、房総半島南部を推定感染地とする届出例が多いが、北総地域等でも発生がみられている。
 つつが虫病の典型的な症例では、つつが虫に刺咬された後、5~14日の潜伏期を経て39℃以上の高熱を伴って発症し、皮膚に刺し口と体幹部を中心に発疹が見られるようになる。
発熱、ダニの刺し口、発疹を主要三徴候とし、その他頭痛や倦怠感といった症状、CRPの上昇や肝酵素(AST、ALT)の上昇といった検査所見が見られることが多い。
つつが虫の生活環において、哺乳動物に吸着し組織液を吸うのは幼虫期の一世代に一度であり、秋~初冬が孵化の時期のため、つつが虫病はその時期に発生が多くなる。
農作業や山野などに入るときには皮膚を露出しないように長袖・長ズボンを着用し、忌避剤の適切な利用や、帰宅後の入浴・衣類の着替えを行ない、つつが虫に刺されないことが大切である。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和2(2020)年12月16日更新)