今週の注目疾患   平成31年・第 6 週(2019/2/4~2019/2/10)

【インフルエンザ】
2019 年第 6 週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は、定点当たり 30.14(人)であった。
県内 16 保健所管内全てにおいて前週より定点当たり報告数は減少した。報告の多い上位 3保健所管内と定点当たり報告数は、海匝保健所(43.57)、印旛保健所(37.08)、船橋市保健所(37.06)であった。
2019 年第 6 週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、6,002 例中 A 型 5,909 例(98.5%)、B 型 75 例(1.2%)、A and B 型 1 例(0.0%)、A orB 型 17 例(0.3%)であった。

【A 型肝炎】
2019 年第 6 週に県内医療機関から 1 例の A 型肝炎の届出があった。
A 型肝炎は 2014~2017 年は年間十数例の届出であったが、昨年に 36 例と多くの届出があり、2019 年も既に第6 週までに 5 例の届出を認めている。
2018 年に届け出られた 36 例をまとめると、性別は男性 33 例(91.7%)、女性 3 例(8.3%)であり、患者年齢は男性が年齢中央値 37.0 歳(四分位範囲 27~47 歳)、女性は 3 例とも 60代であった。
推定感染経路(重複あり)は男性は 17 例が飲食物や水を介した経口感染、12 例が性的接触、6 例が不明であり、女性は 2 例が経口感染、1 例がその他(家族内感染)であった。
推定感染地について、男女合わせ 5 例に海外渡航歴があった。
2018 年は男性患者の割合が高く、また推定感染経路を性的接触とする届出が多かった。
2019 年の 5 例は男性 3 例、女性 2 例の届出であり、推定感染経路は経口感染が 3 例、性的接触が 1 例、不明が 1 例であった。
A 型肝炎は、感染者の糞便中に排出されたウイルスに汚染された食品・水の摂取、または性的接触等の直接的な接触によって感染する。
A 型肝炎の特徴として、潜伏期間が 2~6 週と長いことが挙げられる。
またウイルスは感染後約 1 週間から時に発症後数ヶ月まで、すなわち症状の出現前から長期に便中に排出されうることも特徴である。
現在の日本ではウイルスに対する抗体を持たない感受性者が大多数である。
ただし、A 型肝炎はワクチンで予防可能な疾患であり、国内においてもワクチンを接種することが可能である。
流行地への渡航者、A型肝炎患者との接触機会が多い医療従事者、慢性肝疾患などの基礎疾患を有し A 型肝炎ウイルスに対する抗体をもたない者、男性同性愛者等の A 型肝炎のハイリスク者にあっては、任意ではあるもののワクチン接種を受けることが望まれる。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成31年2月13日更新)