今週の注目疾患   令和元年・第 24 週(2019/6/10~2019/6/16 )

【腸管出血性大腸菌感染症】
 2019 年第 24 週に県内医療機関から 9 例の腸管出血性大腸菌感染症の届出があった。
9 例の分離株の O 血清型及びベロ毒素(VT)型は、O157 VT2(3 例)、O157 VT1VT2(2 例)、O121 VT2(2 例)、O145 VT2(1 例)、O26 VT1(1 例)であった。
2019 年第 1~24 週の累計は 30 例(患者 17 例、無症状病原体保有者 13 例)となり、VT 産生型によって患者の年齢群に違いはあるが、患者は乳児から高齢者まで幅広く、またHUS や脳症発症例も含まれている。
県内では第21週以降週毎の届出を認めており、例年発生が多くなる季節のため注意が必要である。
腸管出血性大腸菌は少数の菌数で感染が成立するため、汚染食品からの感染に加えて糞口感染によるヒトからヒトへの二次感染にも注意し、手洗いの励行といった基本的な衛生対策、食品の調理時における野菜類の十分な洗浄、肉類の十分な加熱、調理器具類の洗浄、殺菌など交差汚染対策が重要である。


【手足口病】
2019年第24週に県内定点医療機関から報告された手足口病の定点当たり報告数は、定点当たり3.23(人)であった。
県レベルでの定点当たり報告数は、例年より早期に増加しており、県内16保健所管内のうち、10保健所管内で前週より報告が増加した。
報告の多い上位3保健所管内は、市川(定点当たり7.17)、海匝(6.75)及び船橋市(6.73)となっている。
報告された患者のおよそ半数が1歳児であり、1~3歳児で全体のおよそ8割を占める。
また、成人例も少ないが報告がある。
手足口病の感染経路は飛沫感染、接触感染、糞口感染であり、また回復後のウイルス排泄や、感染しても無症状のままウイルス排泄している場合もある。
予防策として、手指衛生の励行と排泄物の適切な処理、また水疱内容にはウイルスが含まれているので患者との濃厚接触を避け、タオル・遊具等を別にするといったことなどが挙げられる。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年6月19日更新)