2018年02月23日

今週の注目疾患   平成30年・7週(平成30年2月12日~平成30年2月18日)

【インフルエンザ】
2018 年第 7 週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は 28.85(人)となり前週(50.42)より減少した。
報告は県内 16 保健所管内(千葉市、船橋市および柏市含む)全てで前週より減少した。
君津(37.92)、松戸(37.08)、印旛(33.92)、市原(33.64)、香取(32.17)、海匝(30.57)において県レベルの報告数(28.85)を超えている。
千葉県ではインフルエンザ警報を引き続き発令している。
なお、昨シーズン(2016/17 シーズン)は第 14 週に県内全保健所管内で定点当たり報告数(10)を下回り、警報の解除となった。
第 7 週の年齢群別報告割合では、5~9 歳(26.2%、前週 32.0%)、0~4 歳(16.6%、前週 15.8%)、10~14 歳(16.4%、前週 17.6%)が多かった。
第 7 週の県内の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果 5,892 例の報告は、A 型 1,303 例(22.1%)、B 型 4,557 例(77.3%)、A and B 型 3 例(0.1%)、A or B 型 29 例(0.5%)であった。A 型、B 型ともに報告は前週より減少した。
報告に占める成人例の割合がここ数週わずかに増加傾向にある。

【梅毒】
2018 年第 7 週に県内で 1 例の梅毒の届出を認め、2018 年のこれまでの累計は 24 例(男性 19例、女性 5 例)となった。
推定感染経路が性交であった届出例について、男性は異性間性交 10 例、同性間性交 3 例、両方に記載があったもの 1 例、不明 2 例であった。
女性は異性間性交が 5 例であった。先天梅毒の届出はなかった(先天梅毒の直近の届出は 2015 年第 52 週である)。
千葉県では梅毒の届出は増減を繰り返しながら増加傾向にあったが、2016 年は前年比 60 例増と大きく増加し、2017 年も前年と同じ 140 例の届出を認めた。
2018 年は第 7 週時点で2016 年同時期の 11 例、2017 年同時期の 15 例を上回り、特に男性の届出が多い。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年2月21日更新)