今週の注目疾患   平成30年・17週(2018/4/23~2018/4/29)

【梅毒】
2018年第17週に県内医療機関から3例の梅毒の届出を認め、2018年の累計は54例となった。
県内における梅毒の届出は、2017年に近10年で最も多くの届出があったが、2018年はそれを上回るペースの届出を認めている。
2018年に届け出られた54例の内訳は以下である。
● 性別
男性:43例
女性:11例
● 年齢群
男性:10代2例、20代5例、30代15例、40代14例、50代3例、60代2例、70代2例
女性:10代1例、20代4例、30代4例、40代2例
● 病型
男性:早期顕症梅毒(Ⅰ期)12例、早期顕症梅毒(Ⅱ期)11例、晩期顕症梅毒1例、
無症候19例
女性:早期顕症梅毒(Ⅰ期)1例、早期顕症梅毒(Ⅱ期)3例、無症候7例
● 推定感性経路(重複あり)
男性:性的接触(性交)30例、性的接触(経口)7例、その他4例
性的接触(同性間)5例、性的接触(異性間)27例、性的接触(不明)3例
女性:性的接触(性交)8例、性的接触(経口)1例
性的接触(同性間)1例、性的接触(異性間)9例、性的接触(不明)1例

2018年は現在まで30代および40代男性の届出が多い。
また推定感染経路については異性間性的接触の届出が多い。梅毒の感染連鎖を防ぐため、感染が疑われる症状がみられた場合には、早期に医師の診断・治療を受ける必要がある。
コンドームの不適切な使用によるリスクの上昇や、オーラルセックスやアナルセックスでも感染すること、梅毒は終生免疫を得られず再感染することなど、引き続き広く梅毒について啓発をしていく必要がある。

【感染性胃腸炎】
2018年第17週の県内定点医療機関から報告された感染性胃腸炎の定点当たり報告数は4.80(人)となり、2週連続での増加となった。
2017年後半から現在に至るまで、感染性胃腸炎の発生は例年と比較し低調であったが、4月に入ってから感染性胃腸炎の報告は増加傾向にあり、今後の動向に注意が必要である。
保健所管内別では、県内16保健所管内のうち、9保健所管内で前週より報告が増加し、千葉市(7.67)、柏市(6.89)、山武(6.17)、市原(6.17)などとなっている。
この季節、ロタウイルスによる感染性胃腸炎の発生が多くなる時期であり、アデノウイルスを原因とするものは通年見られている。
またノロウイルスやサポウイルスによる感染性胃腸炎にもまだ注意が必要であり、今後は気温の上昇とともに細菌による感染性胃腸炎にも一層の注意が必要である。
予防には食品の十分な加熱、手洗いの励行や患者との濃厚接触を避けることなどが重要である。
原因となりうる病原体の多くがヒトーヒト感染しうるため、患者発生時には家族内や施設内での二次感染の防止に注意する必要がある。



【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年5月2日更新)