今週の注目疾患   平成31年・第 15 週(2019/4/8~2019/4/14)

【デング熱】
 2019 年第 15 週に、県内医療機関から 2 例のデング熱の届出があり、2019 年の累計は 7 例となった。
いずれも海外渡航・滞在先で感染したと考えられる輸入例で、感染推定地域はインドネシア 2 例、カンボジア 1 例、タイ 1 例、東ティモール 1 例、フィリピン 1 例、マレーシア 1 例となっている。デング熱は媒介蚊が生息する東南アジア、南アジア、オセアニア、中南米、カリブ海諸国やアフリカの熱帯・亜熱帯地域で発生が見られ、輸入症例としてのデング熱の届出は、渡航先のデング熱の流行の程度や、渡航者数により影響を受けると推察さ
れる。
東南アジアでは、昨年よりもデング熱の発生が多くなっている地域もあり、昨年の年間累計 8 例と比較すると、2019 年は届出が多くなっている。
デング熱の潜伏期は 2~14 日(多くは 3~7 日)であり、突然の高熱とともに発症する。
発熱は 2~7 日間持続し二峰性となることがある。
発熱のほか、頭痛、眼窩痛、筋肉痛、関節痛を伴うことが多く、発疹が発症後 3~4 日後に出現する。
時に出血やショック症状を伴う重症型のデング出血熱となり、全身管理が必要になることもある。
しかし、実際には感染例の多くが症状が現れない不顕性感染と考えられている。
海外渡航の際は、現地での発生状況を確認し、忌避剤の使用や肌の露出を抑え、蚊に刺されないように注意が必要である。
国立感染症研究所では日本のデング熱の輸入例のデータが還元されている。
また、WHO 西太平洋地域事務局において、当該地域のデング熱の流行状況が取りまとめられている。

【麻しん】
2019 年第 15 週に県内医療機関から 2 例の麻しんの届出があり、2019 年の累計は 12 例となった。
8 例は発症前に海外渡航・滞在歴があり、うち 7 例について、発症日から逆算して感染時期を考慮すると、その海外渡航中・滞在中に感染したと推察される。
海外渡航の際、麻しんに対する免疫が不明な場合は事前の予防接種を奨める。
接種にあたっては可能な限り渡航の 2 週間以上前に 2 回目の接種を済ませることが望ましいが、渡航直前に接種する場合は 5~14 日の体調変化に注意が必要である。
麻しんは、典型的には感染して 10 日前後経過してから発症することが多いが、長い場合には感染から発症まで 3 週間程度となることがある。
渡航中、そして帰国後もしばらくは自身の体調に留意し、帰国後に発熱、咳や発疹など疑われる症状が現れた場合には、周囲への感染の拡がりを防ぐため、公共交通機関の利用を避け、必ず事前に医療機関に電話連絡で渡航歴や症状について伝え、医療機関の指示に従った受診が重要である。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成31年4月17日更新)