今週の注目疾患   平成31年・第 14 週(2019/4/1~2019/4/7)

【麻しん】
 全国では 2019 年第 1~13 週までに 378 例の麻しんが届け出られており、既に 2018 年の累計 282 例を大きく上回っている。
県内では第 14 週までに 10 例が届け出られており、うち6 例は発症前に海外渡航・滞在歴があった。なお、次週(第 15 週:4 月 8 日~14 日に診断された症例)集計対象分として、1 例の麻しんが届け出られており、当該症例についても、海外からの輸入症例と推察される(千葉県疾病対策課 麻しん(はしか)の発生について(平成 31年 4 月 9 日))。
 4 月下旬~5 月上旬の大型連休を控えており、海外渡航の際には、自身の予防接種歴や過去の罹患歴を母子手帳で確認し、罹患歴が無く、予防接種歴が無しもしくは不明といった場合は、事前の予防接種を奨める。
接種にあたっては、可能な限り 2 週間以上前に接種を済ませ、旅行直前に接種する場合は 5~14 日の体調変化に注意が必要である。
流行地以外でも様々な国・地域の人が多く往来する観光地や空港等の施設では、麻しんを含め、海外で流行する病原体に曝露される可能性について常に注意が必要である。
 麻しんは発熱、咳、鼻水や結膜充血などのカタル症状、発疹といった症状以外にも、合併症として中耳炎、肺炎や脳炎などが見られることがあり、麻しんは全年齢において深刻な病態を引き起しうる病気である。
麻しんによる死亡は先進国でも 1000 例に 1~2 例と少なくなく、発展途上国での致命率は 3~5%におよぶことがある。
また極めて稀ではあるが、感染から 7~10 年経過後に発症する亜急性硬化性全脳炎も麻しんの合併症として知られている。
海外渡航後に発熱、発疹、下痢など感染症が疑われる症状を呈した場合は、必ず事前に医療機関に電話連絡でその旨を伝え、医療機関の指示に従った受診が重要である。

『海外渡航される県民の皆様へ』
海外渡航の際は、渡航先の感染症流行状況を確認し、必要な予防接種についてかかりつけ医と相談の上、予防接種の検討をお願いします。
また、千葉県ホームページ「ちば医療ナビ(予防接種を受けられる医療機関)」では、予防接種を受けられる医療機関を記載しています。
>>詳細はこちら
※ 予防接種を受ける際は、受診前に接種を希望する旨を該当医療機関にお伝えください。
※ 定期接種に関しては、お住まいの市町村 予防接種担当課へお問い合わせください。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成31年4月10日更新)