今週の注目疾患   令和元年・第 34 週(2019/8/19~2019/8/25)

【後天性免疫不全症候群】
 2019年に県内医療機関から届け出られた後天性免疫不全症候群は、第34週までに29例(男性26例、女性3例)となっている。
年齢中央値は36歳(範囲20~71歳)であった。
29例の内訳は無症候性キャリア18例、AIDS8例、その他3例となっている。
届出に占めるAIDS患者数の割合は2014年以降年々わずかに減少を示しており、2019年は現時点で27.6%となっている。
しかし、2019年に届け出られた女性3例はいずれもAIDSとしての届出であり、性別での発生動向の違いを注視していく必要がある。
推定される感染経路は、性的接触21例(異性間2例、同性間18例、異性・同性間不明1例)、不明8例であった。
推定感染地域は国内21例、国外1例、不明7例であり、国籍は日本24例、外国籍5例であった。
8例のAIDS患者において記載のあった指標疾患(重複あり)は、真菌症(カンジダ症4例、ニューモシスティス肺炎5例)、細菌感染症(活動性結核2例)、ウイルス感染症(サイトメガロウイルス感染症2例)であった。
本症の原因であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)に関して、ウイルス感染後も自覚症状のない期間が数年から10年以上続くことがあり、HIV感染が成立しても受診・検査行動に結びつかない場合は、感染者として把握・報告されないため、実際のHIV感染者数は報告件数を上回っていると推察される。
HIV感染症は適切な治療によりAIDSの発症を抑えることができることからHIV感染を早期に発見することが重要である。
千葉県内の各保健所では、居住地に関係なく、どこの保健所でも無料・匿名でHIV抗体検査を受け付けており、その日のうちに検査結果がわかる即日検査や夜間検査を実施している。
また、休日街頭検査も計画している。
希望者には、性感染症(クラミジア・梅毒)、肝炎ウイルス(C型肝炎ウイルス(HCV)・B型肝炎ウイルス(HBV))の検査も同時に無料で行っており、下記の「千葉県内のエイズ等相談・検査、平成31年度検査実施日程」を参照し、積極的な活用をお願いしたい。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年8月28日更新)