今週の注目疾患   平成30年・42週(2018/10/15~2018/10/21)

【麻しん】
2018 年第 42 週に県内医療機関から 6 例の麻しんの届出があり、2018 年の累計は第 42 週 までに 21 例となった。
第 42 週に届け出られた 6 例は、第 39 週に届出のあった先行事例(初発事例)との接触による 2 次感染例に加え、
その 2 次感染例との接触による症例(3次感染例)も含まれる。
麻しんの感染力は非常に強く、空気感染により直接の接触がなくても空間の共有によって 感染伝播が成立するため、麻しんを疑う症状が現れた場合は、医療機関を受診する前に医療 機関に電話連絡でその旨を伝え、医療機関の指示に従った受診が必要である。
また同様に周 囲への感染を防ぐため、公共交通機関等の利用を避けることも重要である。
麻しんはワクチ ンにより予防可能な疾患であり、2 回の定期接種を受けることでリスクを最小限にすること が出来る。
また、不特定多数と接触する職業等に従事する方は、麻しんを発症した場合、学 校や職場等で感染を拡大させる恐れがあり、定期接種を 2 回受けていない場合や予防接種歴 が不明な場合は、かかりつけ医などに相談の上、予防接種を検討しましょう。

【感染性胃腸炎】
2018 年第 42 週に県内定点医療機関から報告された感染性胃腸炎の定点当たり報告数は、 定点当たり 2.87(人)であった。
感染性胃腸炎のサーベイランスはウイルス(ノロウイ ルス、ロタウイルス、エンテロウイルス、アストロウイルス、アデノウイルス、サポウイルス 等)、細菌(下痢原性大腸菌、サルモネラ、カンピロバクター、腸炎ビブリオ等)や原虫・寄 生虫(クリプトスポリジウム、ジアルジア等)など多種多様な病原体によるものを含みうる。
そのため、発生に一定の疫学パターンを示さないこともありうるが、主要な原因病原体であ るノロウイルスによる感染性胃腸炎が冬に流行を示し、秋口から報告が増加する傾向が見ら れる。
2007/08 シーズン以降の過去 10 年の動向を振り返ると、早いシーズンには第 44 週に 定点当たり報告数 5.0 人を超え、またピークは例年第 50 週前後であった。
予防には食品の十分な加熱、手洗いの励行や患者との濃厚接触を避けることなどが重要で ある。
病原体により、消毒にアルコールが有効なもの、次亜塩素酸ナトリウム(使用にあた っては「使用上の注意」を確認)が有効なもの、熱による消毒が必要となるものなど様々で あるが、本感染症の原因となりうる病原体の多くがヒトーヒト感染しうるため、患者発生時 には家族内や施設内での二次感染の防止に注意する必要がある。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成30年10月24日更新)