今週の注目疾患   平成31年・第 11 週(2019/3/11~2019/3/17)

【RS ウイルス感染症】
 2019 年第 11 週に県内定点医療機関から報告された RS ウイルス感染症の定点当たり報告数は、定点当たり 0.39(人)であった。
県レベルの定点当たり報告数は、第 6 週以降増加傾向にあり、また過去同時期と比較し報告が多くなっている。
定点当たり報告数の多い上位 3 保健所管内とその定点当たり報告数は、市川(0.91)、船橋市(0.82)、習志野(0.80)であり、東葛南部地域からの報告が多くなっている。
急性呼吸器感染症である RS ウイルス感染症は、乳幼児に多く認め、生後 1 歳までに半数以上が、2 歳までにはほぼ 100%の人が RS ウイルスの初感染を受けるとされている。
感染経路は飛沫や接触感染であり、2~8 日(典型的には 4~6 日)の潜伏期間を経て発症する。
症状は軽い風邪様症状から重症の肺炎までと幅広いが、特に乳児期早期(生後数週間~数カ月間)に初感染した場合は、細気管支炎や肺炎といった症状を引き起こし重症化することがある。
また心肺系の基礎疾患や免疫不全を有する小児や、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者においても、重症化のリスクがあり注意が必要である。
年長の児や成人においても再感染による顕性感染を認めるが重症化することは少ない。
RS ウイルス感染症の予防には適切な飛沫感染や接触感染に対する感染予防策を講じることが必要である。
マスク着用(ただし、RS ウイルスは目の粘膜からも感染しうる)や咳エチケット、なによりも手洗いといった基本的な手指衛生を徹底することが重要である。
近年は RS ウイルス感染症の流行期の変動が見られるため、動向に注視していく必要がある。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成31年3月20日更新)