今週の注目疾患   令和元年・第 36 週(2019/9/2~2019/9/8)

【インフルエンザ】
 インフルエンザのサーベイランスは先週の第35週をもって2018/19シーズンが終了となり、今週(第36週)より2019/20シーズンとしてサーベイランスを実施する。
県内において2018/19シーズンは、2019年第4週(2019年1月21日~1月27日)に報告のピークを迎え、現行のサーベイランスが開始されて以降、週当たりの定点当たり報告数としては最も多い73.00(人)を記録し、その週に県内医療機関を受診した患者数を推計すると14.6万人(95%信頼区間:12.4~16.8万人)であった。
その後報告は急速に減少し、2017/18シーズンより2週、2016/17シーズンより4週、2015/16シーズンより5週早く県レベルでの定点当たり報告数は10を下回り、シーズン通しての累積報告患者数は、2016/17シーズンおよび2017/18シーズンを下回った。
県内小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力によるインフルエンザウイルス迅速診断の報告では、2018/19シーズンは69,949例中A型67,343例(96.3%)、B型2,373例(3.4%)、A andB型37例(0.1%)、A or B型196例(0.3%)であり、A 型インフルエンザが主流であった。
また全国の病原体サーベイランスの結果として、前半はAH1pdm09、後半はAH3亜型が主流であった。
B型が最多であった2017/18シーズンとは異なり、B型の検出は少なかったが、検出されたB型インフルエンザウイルスでは、2017/18シーズンとは異なりビクトリア系統が多かった。
2019 年第 36 週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は定点当たり 0.91(人)であった。保健所管内別では松戸(定点当たり 3.64)、野田(1.43)、千葉市(1.23)で多くなっている。
(ただし、県内では台風 15 号により、停電や断水が発生している地域があり、通常週よりも報告医療機関数が大きく減少していることには留意いただきたい)。
9 月 2 日から新シーズンが開始となったが、早くもインフルエンザ様疾患の集団発生による学級閉鎖などが複数の施設で認められている。
夏季休暇が終わり学校や幼稚園も再開され、発生地域では施設内での感染拡大防止が重要である。
全国でも地域流行的な発生が報告されており、通常非流行期であるこの時期としては報告が多く、今後の動向を注視する必要がある。

【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年9月11日更新)