今週の注目疾患   令和元年・第 46週(2019/11/11~2019/11/17)

【インフルエンザ】
2019 年第 46 週におけるインフルエンザの定点当たり報告数は 2.00(前週 0.97)となり、流行開始の目安としている定点当たり報告数(1.0)超えた。過去 3 シーズンと比較すると 2018/19 シーズンより 3 週早く、2017/18 シーズンより 1 週早く、2016/17 と同週に定点当たり報告数(1.0)を超えた。
県内 16 保健所(千葉市、船橋市および柏市含む)別では、12 保健所管内で定点当たり報告数(1.0)を超え、報告の多い上位 3 保健所管内は、松戸(3.76)、千葉市(3.04)、習志野(2.69)であった。
第 46 週に報告された患者の年齢群は、5~9 歳(35.4%)、10~14 歳(25.3%)、0~4 歳(12.4%)等となっている。
また、県内の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力によるインフルエンザウイルス迅速診断結果の報告では、第 46 週は 399 例中 A 型 383 例(96.0%)、B 型 16 例(4.0%)であり、A 型インフルエンザが主流となっている。
全国的にも、前週の第 45 週に定点当たり報告数は 1.03 となり、また直近の 5 週間(2019年第 41~45 週)の国内のインフルエンザウイルスの検出状況は AH1pdm09(98%)、AH3亜型(1%)、B 型(1%)と報告されている。
昨シーズンは県内の各保健所管内での流行のピークがほぼ同時期に重なり、2019 年第 4 週に、現行のサーベイランスが開始されて以降、週当たりの定点当たり報告数としては最も多い 73.00(人)を記録した。
一方で、報告はその後急速に減少し、シーズン通しての累積報告患者数は、2016/17 シーズンおよび 2017/18 シーズンを下回った。
昨シーズンの流行は A 型インフルエンザウイルスによるものが多かったが、AH1pdm09 に始まりシーズン途中からAH3 亜型へと推移した。抗インフルエンザウイルスに耐性のウイルス株の検出頻度は型によって大きく異なることが昨シーズン観察された。今後も最新のインフルエンザの感染症発生動向について、注意いただきたい。
今後本格的なインフルエンザの流行期を迎えるにあたり、飛沫感染対策としての咳エチケット(有症者自身がマスクを着用し、咳をする際にはティッシュやハンカチで口を覆う等の対応を行うこと)、接触感染対策としての手洗い等の手指衛生を徹底することが重要である。
インフルエンザの予防対策として、2019/20 シーズンは、例年通り A 型 2 亜型と B 型 2 系統による 4 価のインフルエンザワクチンが製造されており、65 歳以上の高齢者、又は 60~64歳で心臓、腎臓若しくは呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、あるいはヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方は、予防接種法上の定期接種の対象となっている。

参考・引用
厚生労働省:インフルエンザの発生状況について(第 45 週)
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国立感染症研究所:抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス
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国立感染症研究所:IDWR 2019 年第 44 号<注目すべき感染症> インフルエンザ
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【千葉県感染症情報センターより参照】
(令和元年11月20日更新)