今週の注目疾患   平成31年・第 8 週(2019/2/18~2019/2/24)

【麻しん】
2019年第8週に県内医療機関から2例の麻しんの届出があった。
1例は発症前に海外渡航歴のある輸入症例と推察される症例であり、1例は第7週に届出のあった先行事例の接触者である。
麻しんは発熱、咳、鼻水や結膜充血などのカタル症状、発疹といった症状を特徴とし、中耳炎、肺炎や脳炎などが合併症として見られることがあり、麻しんは全年齢において深刻な病態を引き起しうる病気である。
小児において、中耳炎は小児の患者10人に1人程度で起こり、場合によっては恒久的な聴力の低下を残すことがあり、肺炎はおよそ20例に1例の頻度で見られる。
また、脳炎は小児の麻しん患者の1000例に1例の頻度で見られ、場合によっては聴覚障害や知的障害といった後遺症の発生が知られている。
麻しんによる死亡は先進国でも1000例に1~2例と少なくなく、発展途上国での致命率は3~5%におよぶことがある。
また極めて稀ではあるが、感染から7~10年経過後に発症する亜急性硬化性全脳炎も麻しんの合併症として知られる。
麻しんはワクチンにより感染リスクを最小限に抑えることが可能であり、小児期の定期接種の機会に、確実に予防接種を受けることが重要である。
また予防接種歴が無い、もしくは不明な場合はかかりつけ医と相談の上、麻しん含有ワクチン接種の検討と、特に海外への渡航を計画している方、医療従事者、保育関係者、教育関係者、不特定多数の人と接触する職業に従事する方には確実な予防接種が推奨される。


【インフルエンザ】
2019 年第 8 週に県内定点医療機関から報告されたインフルエンザの定点当たり報告数は、定点当たり 8.23(人)であった。
県内16保健所管内全てにおいて、前週より定点当たり報告数は減少した。
報告の多い上位3保健所管内とその定点当たり報告数は、山武保健所(10.67)、松戸保健所(10.63)、市原保健所(10.27)であった。
2019 年第 8 週の小児科・インフルエンザ定点医療機関の協力による迅速診断結果の報告は、1,638 例中 A 型 1,557 例(95.1%)、B 型 73 例(4.5%)、A and B 型 0 例(0.0%)、Aor B 型 8 例(0.5%)であった。


【千葉県感染症情報センターより参照】
(平成31年2月27日更新)